デジタル写真の個々のピクセルは赤・緑・青 (RGB) の値でできています。ひとつのピクセルの 輝度 (「明るさ」) の値はこれら 3 つの値の重み付き平均です。
通常、ゾーン マッパーでの調整には輝度値が用いられます。そのため、意図しない色相や彩度の変化はまず起こりません。
しかし、場合によっては、輝度に基づく調整によって色のクロッピングなどの問題が起こることがあります。例として、澄んだ青空のような飽和したハイライトがある写真で明るさを上げると、既に青が飽和しているピクセルはそれ以上青くできないため、空の一部の色にクリッピングが起きます。
ゾーン マッパーでの調整には代わりに RGB 値を直接用いることができ、色クロッピングなどの問題に対処できます。ある写真に対してどちらのタイプの調整が適しているかは、試してみて判断するのが一番良いでしょう。